IKIJIの流儀13 - お洒落はキザらない?

IKIJIの流儀13 - お洒落はキザらない?

江戸人は「キザ」と言われる事が一番嫌がっておりました。「キザ」は「気障」と書いて、ギザギザチクチクジャラジャラではないが、人に「気障り」な状態を指し、現代で言うデリカシーのない人の例えに使われておりました。逆に、粋(いき)や通(つう)といった江戸人が好んだ美意識は、わだかまりのない、さらさらし...

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IKIJIの流儀12 - 暑気払い

IKIJIの流儀12 - 暑気払い

暑い暑い夏になりますと、昔から体を冷やす効果のある食べ物や飲み物を頂き、体に溜まった熱気を打ち払う「暑気払い」というのがありました。現代のような冷蔵庫が無かった江戸時代には、「体を冷やす効果のあるもの」として枇杷や桃の葉を煎じた「枇杷葉」という薬湯を飲んでいたようです。その後に、単に夏場の暑さ...

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IKIJIの流儀11 - 盆休み

IKIJIの流儀11 - 盆休み

夏休みと言えば子供だけでなく大人も楽しみにしているお休みですね。ただ大人の場合は通常「お盆休み」ということになりますね。江戸時代までお休みは「正月とお盆」と決まっておりました。現代のような七曜日は、明治時代になってからで、江戸時代までは日曜日はお休みとかという曜日感覚は無かったようです。つまり...

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IKIJIの流儀10 - 江戸の花火

IKIJIの流儀10 - 江戸の花火

江戸の花火と言えば、それは日本最古と言われている、隅田川花火大会ですよね。今年も7月27日の土曜日に開催されます。元々は享保18年(1733年)の「両国川開きの水神祭」に河川航行の安全祈願や水死人の霊を弔う意味で、舟から花火を打ち上げたのが始まりのようですから、286年前からなのですね。この当...

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IKIJIの流儀9 - 江戸の三白

IKIJIの流儀9 - 江戸の三白

日本人の美学を代表するのは、「暗がり」と「翳り」だと谷崎潤一郎の名著「陰翳礼讃」に書かれておりますね。西洋ではいたるところに照明があり陰を消す事を考えておりますが、日本人は薄暗い行燈のようなもので、あえて陰を作ったりしておりました。日本人はなぜうすぐらがりが好きなのか?谷崎のこの疑問が世界的に...

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IKIJIの流儀8 - 紺屋の白袴とウィンブルドン

IKIJIの流儀8 - 紺屋の白袴とウィンブルドン

今年も7月1日からテニスのウィンブルドンが始まります、日本選手への期待も大いに高まりますね。ウィンブルドンのカラーと言えば、あのブリティシュグリーンですね。そしてコートもここならではの緑の芝のコートで、何よりも4大大会で唯一選手のウェアが白と定められております。この緑と白のコンビネーションは、...

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IKIJIの流儀7 - 気っ風のいい街

IKIJIの流儀7 - 気っ風のいい街

職業や住む町毎にも、そこに息づいているそれぞれの気質がありますね。ここ両国は大川(隅田川)を挟んで日本橋側は「武蔵の国」対岸は「下総の国」で二つの国にまたがるので両国と呼ばれましたが、今現在は下総側だけに両国という地名が残っております。この大川から吹いてくる川風が本当に気持ち良いです。江戸は古...

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IKIJIの流儀6 - ポロシャツの胸には笑顔を

IKIJIの流儀6 - ポロシャツの胸には笑顔を

現代のテニスウェアの代表はポロシャツですが、実は元々はテニスシャツがあったのですが、20世紀の初めに一般的にはテニス選手よりもポロ競技の選手の方に人気があり、テニス選手は布帛のシャツを着ていてポロ競技の選手が着ていたシャツはスタイリッシュなジャージーで、テニス選手はポロ競技の選手の人気にあやか...

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IKIJIの流儀5 - 麻は、清く、正しく、美しく

IKIJIの流儀5 - 麻は、清く、正しく、美しく

五月の爽やかに晴れ渡った両国の空には、小気味よい太鼓の音が鳴り響きます。そうです、大相撲の五月場所が、ここ両国の国技館で催されます。「明日から相撲が始まりますよ!」と太鼓を肩で担いで町に触れまわる「触れ太鼓」から両国の町は賑わいを増します。この触れ太鼓は清め太鼓とも言われ、この叩かれる太鼓の音...

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IKIJIの流儀4 -  何れが菖蒲か杜若

IKIJIの流儀4 - 何れが菖蒲か杜若

5月5日は端午の節句、男の子が居る家では兜や鯉のぼりを飾りお祝いし、男の子が居ない家でも柏餅を食べたり、菖蒲湯に浸かる風習がありますね。この菖蒲湯はかなり歴史が古く中国から伝来したもので、春から夏への季節の変わり目の端午に体調を崩さないようにと薬湯として広まり、日本では宮廷から端午の節句に使わ...

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IKIJIの流儀3 - 舟遊び

IKIJIの流儀3 - 舟遊び

江戸の一番の粋な遊びと言えば、そりゃ~やっぱり舟遊びですよね。舟は小型の「猪牙舟(ちょきふね)」や大勢が乗れる「屋形船」で、春は花見、夏は花火、秋は紅葉、冬は雪見と四季を通じて舟から眺める風情ある遊びです。これは江戸には大川という大きくて穏やかに流れる川が町中に在るということで、他の町では味わ...

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IKIJIの流儀2 - 花衣

IKIJIの流儀2 - 花衣

お花見の季節になりましたね。お花見と言えば、お酒や卵焼き蒲鉾の代用品を持っての「長屋の花見」が思い出されますが、この噺実は上方からの噺で代用品は飲食物だけでなく、身に着けるモノも代用品だったのです。お洒落に行こうと、紙の羽織に山高帽はザルに同じく黒い紙を貼って、裸の体には墨で洋服を描いたりして...

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IKIJIの流儀1 - 宵越しの金を持たない

IKIJIの流儀1 - 宵越しの金を持たない

江戸の文化とは、今までの公家文化や武家文化とは違い、初めての町民文化の発祥でした、その町民文化を一言で言い表すのは難しいですが、あえて言えば(宵越しの金は持たない)ではないでしょうか。これは単純にその日の稼ぎはその日中に使うという意味だけではなく、身の丈に合った生活をするという意味でもあったと...

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