IKIJIの流儀15-どんぶりはポケット

江戸時代まで、日本人はポケットの付いた衣服をほとんど着てはおりませんでした。武士は両手を空けておかねば刀は使えず、金銭や手拭いなどは普段は懐に入れるか、袖の袂に入れておくかでした。町民たちは、ちょっと洒落た男衆は巾着のような袋物を持ち、今でいうバッグ的なものに入れておりました。それをなぜか「どんぶり」と呼んでおりました。

「どんぶり」と言えば現代ではお祭りの時に着る、昔江戸の職人達が着ていた腹掛けというか、前掛け、もしくは寸胴も「どんぶり」と呼ばれておりますが、この腹掛けの腹部に大きなポケットが付いていて、それを「どんぶり」と呼んでいたのです。つまり前記の袋状のもの入れをそのまま腹掛けに付けてしまったので、その腹掛けを「どんぶり」と命名してしまったのでしょう。つまりポケットの日本語訳は「どんぶり」なのです。

現代の世の中もちょっと前までは、ビジネスマンや学生達は、必ず手提げのバッグを持って行動しておりましたが、最近のビジネスマンや学生達は、武士ではありませんがハンズフリーの状態でリュックスタイルが増えております。これは刀の代わりではではありませんが、スマホの普及の影響なのか絶えず両手をフリーにしている必要性からかもしれません。

そんなハンズフリーのスタイルに最適なのが、今シーズンもIKIJIが打ち出している6ポケットのシャツブルゾンです。一見4ポケットに見えますが、実は腰ポケットが二重になっているので、6つのポケットが付いているのです。滑らかな綿100%のポプリン素材でエルボーパッチも付けてあるので、オンでもオフでも着られる優れたシャツブルゾンです。但し、ポケットがいっぱい付いているからと言って「どんぶり勘定」はいけませんよ。

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