IKIJIの流儀3 - 舟遊び
江戸の一番の粋な遊びと言えば、そりゃ~やっぱり舟遊びですよね。舟は小型の「猪牙舟(ちょきふね)」や大勢が乗れる「屋形船」で、春は花見、夏は花火、秋は紅葉、冬は雪見と四季を通じて舟から眺める風情ある遊びです。これは江戸には大川という大きくて穏やかに流れる川が町中に在るということで、他の町では味わうことが出来難い遊びをもたらしたのでしょう。
やはり当時の人気は、猪の牙のように見える小型でスピードが出る「猪牙舟」でした。スピードと言っても現代のモーターボートの様にエンジンを積んでいるわけではなく、いなせな船頭が漕ぐ舟です。この舟は特にデートに使われる事が多く、陽気が良くなると恋人同士や初めてのデート等に使われておりました。その為、船頭は川の道だけでなく恋の道も熟知していなければなりません。つまり、川の流れに沿いながら、お二人に粋な計らいが出来ないと務まりません。ここぞというときに、BGMのように粋な小唄を歌いながら舟を進めて行くのです。
現代の大川でも屋形船のような舟遊びは出来ますが、舟に乗らずとも春の舟遊びでは、明治38年から始まり100年以上の歴史がある「世界三大レガッタ」のひとつのボートレース、早稲田大学と慶応大学の対抗戦があります。今年は第88回で4月14日に予定され、3750mの競技でゴール地点は隅田川桜橋付近です。川沿いの花見がてらに是非この伝統あるボートレースを見に来ては如何でしょうか。この時のウェアはこのボートレースに由緒あるネイビーのブレザータイプが一番かと思います。
IKIJIのネイビージャケットは、ブレザーの発祥でもある英国ケンブリッジ大学のボート部員が着ていた一枚仕立てを踏襲し、尚且つ他に類を見ない世の中をフラットにしようとIKIJIステッチと呼ばれる独特の縫い方で繋ぎ目がフラットで分からない、まるで一枚の生地で出来ているようなストレスフリーの仕立て方です。これこそ粋な遊びに着流し風に羽織れるジャケットで、中に合わせるのはIKIJI の真骨頂のポロシャツか、ちょっと風を感じたら裏毛のパーカーなどを合わせるのも粋ですね。