IKIJIの流儀62-紅葉狩りには、カセンティーノ

 あの猛暑が嘘のように涼しくなり、もう紅葉の季節になりましたね。猟師でもないのに紅葉狩りとは、本当に日本語は風流です。平安時代に貴族が紅葉見物に行き、獲物を探すが如く山々を散策する様が、まるで狩りのようだからその様な名前になり今日に至っています。年に一度だけこの季節に無鉄砲な素人ハンターに成れますね。

 

 西洋では本物の猟師(ハンター)が狩りに行く時に着る服や、羊飼いなどが着る服は、枝木などに引っ掛かっても気にならないように、表面がふわふわの毛玉(ナッピング)まみれのようになっているウールのジャケットやべストを着ております。この様な生地を英語ではナッピングウールといい、イタリア語ではカセンティーノと呼ばれております。

 

 カセンティーノとはイタリアの渓谷の名前で、英国ではグレンチェックなどのグレンが同じく渓谷の意味です。渓谷に獲物を探しに行くときに着るウェアの生地なのです。日本ではハンターではないですが、紅葉狩りに行く時は暖かくて枝木を気にせずに着られるカセンティーノがお薦めです。

 

 IKIJIでは今シーズン、紅葉狩りで適したウール100%のカセンティーノのベストをご用意しております。皴も枝木も気にならない快適なウェアで、色は紅葉を引き立たせる渋い檳榔子のチャコールグレーです。紅葉狩りだけでなく、行楽には”こう楽”なウェアはございませんよ。

Casentino vest(カセンティーノベスト)
¥66,000(with tax)

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