【イベントレポート】新・両国まち歩き「心のバリアフリーの街 両国」

11/16(土)に「新・両国まち歩き」を開催することができました。下町案内人の和田様、参加してくださった皆様ありがとうございました。

両国がある本所地域は江戸時代から、ハンディキャップを持つ人々の教育や自立支援、貧しい人々の救済事業を行ってきました。また、江戸明暦の大火以降、被災者移転先として、道路や運河が碁盤の目のように整備されています。

このような歴史を持つ両国をバリアフリーをテーマに紐解いていこうというのが今回のイベント開催のきっかけとなります。

<イベントの様子をご紹介>

今回の舞台は両国駅周辺。IKIJIストアのあるエリアになります。

両国といえば国技館があるので大相撲の印象が強いと思いますが、今回のテーマは「心のバリアフリー」ということで新たな魅力を探し歩きました。

まず訪れたのは東京都復興記念館。ここでは関東大震災・東京空襲の惨禍を伝える資料が展示されています。被災者の救護等が行われた場所で、復興に向けた取り組みを学びました。

 

次に向かったのは墨田区立旧安田庭園です。安田家の寄付や米国赤十字による寄付などで隣接地には同愛記念病院が設立されました。

紅葉も相まってスカイツリーが綺麗に見えるスポットでもあります。

続いて回向院。IKIJIのロゴマークである面の皮梅の原案を描いた山東京伝のお墓はこちらにあります。歌舞伎の演目でも演じられる鼠小僧のお墓もこちらに。そのほか多くの方々が眠っています。

回廊にはスワロフスキーの柱が竹と共に林立しています。回向院の成り立ちはここで説明しきれないほど深いものなのでぜひご住職のお話を伺ってみてください。

休憩に立ち寄ったのはMARUA CAFE。厳選された珈琲豆をサイフォンで淹れていただくなんとも贅沢な時間となりました。豆ごとの特徴が書かれたカードを読むと一口ごとの味わい方も変わります。

テラスからは水門を眺めることができます。河川を利用した水運が明治以降の工業発展を支えた歴史を感じられます。本所地域に工場が多い理由の一つに挙げられます。

そして終わりに訪れたのが鍼灸・あん摩・漢方などの伝統医学の歴史的資料を公開する「鍼灸あん摩博物館」です。

視力にハンディキャップを持つ人々でも鍼灸あん摩を生業にできるように「管鍼術」という方法を創始した杉山検校について知ることができます。

詳しい音声ガイドも用意されていますのでぜひお立ち寄りください。

 

<終わりに>

まち歩きを初めて開催するにあたり、不安なところがございましたが、参加してくださった皆様がそれぞれに楽しんでいらっしゃる様子を見られて嬉しく思います。新しい視点でこのまちを見ることができ、新鮮な気持ちになりました。お店発信の新たな企画も始まりそうなのでご期待ください!

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