IKIJIの流儀56-栗三昧

 木枯らしが吹き始めると、パリの街角に現れる焼き栗屋さんを思い出します。ストーブの様な熱気から、パチパチと栗が弾ける音と香ばしい香りが、寒さを忘れさせてくれます。

 フランスでは栗菓子と言えば、マロングラッセですね。鬼皮と渋皮をむいて甘いシロップで煮込んで氷(グラッセ)の様な艶を出す事からマロングラッセと呼ばれ、見るからに宝石の様に輝いた美味しいお菓子です。その昔から、堅牢な皮をはがされ無防備な姿の栗を守るが如く、男性が女性に贈り永遠の愛を誓う証として珍重されておりました。

 日本では栗の実は縁起のいい食べ物で、豊穣の栗ご飯やお正月の栗きんとん等がありますが、やっぱり美味しいのは丸ごと煮込んだ栗の渋皮煮ですね。栗の甘露煮は皮をむきマロングラッセに近いですが、渋皮煮は渋皮を残す事で糖分を実の中に閉じ込め、より濃厚な味を楽しめます。また渋皮も独特の深みのある味をもたらしてくれます。

 IKIJIのこの冬一推しの商品は正に栗皮色のニット、表裏が無くちょっと肉厚のしっかりとしたフライス編みの成型ニットです。ポロ襟とクルーネック、そしてハイネックの三型揃い踏みです。好評でもう残り少ないですが、寒風を寄せ付けない堅牢な栗の皮で守るが如く袖を通したら焼き栗を頬張りたくなる冬三昧の逸品です。では年末年始を温かくお過ごしください。

成型ポロシャツ
完売

成型クルーネック

成型ハイネック

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