IKIJIの流儀70-スピードは早いだけでなく、遅いのも魅力的

 先日、TVのニュースで『石器時代に逆戻り』という話を聞いて、何万年も逆戻りしたらどんな生活だろうと想像しました。人類はモノや道具を作るようになり、改良や改善を繰り返すことで、現代の高度な文明社会を築いてきました。始めに手軽に楽に正確に使えるモノを考案して、次に人間が使わずとも勝手に作業してくれる機械へと進化しました。その一つのキーワードが『スピード』でした。

 

 早いということは、一番の魅力でした。乗り物も今や月まで行って帰ってくる時代です。スピードを競う事で、文明社会は著しく進歩し快適な生活を営む事も出来る様になりました。しかし、60年前に開通した新幹線で、国内が一気に狭くなり目的地に着くのが早くなり食堂車という旅の楽しみの1つが無くなりました。ゆっくりと旅をしたい人は、逆行して在来線で旅をするというのが最近では贅沢な旅になっております。

 

私たちの肌に直接触れるものは、肌に優しいのが一番ですが、経済的に考えられた高速編機で編まれた生地は、早く出来てコストも抑えられますがテンションが強く張りがあります。しかし、旧式の編機でゆっくり時間を掛けて編まれた天竺編みは、ふっくらと柔らかくて、まさに肌に優しい編地です。早さよりも失われた豊かさを取り戻した様に感じられます。

 

IKIJIでは敢えて半世紀以上前の旧式な丸編み機を使用し、その所有者の名前をリスペクトしてこの綿生地を『樋口コットン』と称して展開する事になりました。IKIJI究極の逸品は、スタイルは一番シンプルなTシャツで、色も一番ナチュラルな綿の色で『蕎麦切色』と命名。何もしない贅沢な時間を過ごす時には、ぜひとも着て頂きたいIKIJITシャツです。

 

<樋口コットンTシャツ>

https://store.ikiji.jp/collections/featured-items/products/2026ss-higuchi-cotton-t-shirt

 

 

 

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