IKIJIの流儀51-紙一重

 すこし前になりますが、今年の春もまた美しい桜を愛でて、楽しい花見を堪能させて頂きました。やっぱり日本の春は桜の花見がないと始まりませんね。勿論、染井吉野が代表格ですが、その染井吉野がピークを過ぎた頃から咲き始めるのが、お花見を締めるにはふさわしい鈴なりの花をいっぱいつける八重桜です。

 

    いにしえの 奈良の都の 八重桜 今日九重に 匂いぬるかな

 

 お花見や行楽と言えば料理を詰めて持って行くのは、おせち料理にも使われる「重箱」ですね。これは上から順に「一の重」「二の重」「三の重」「与の重」「五の重」と呼び、一つに重ねる事でその美しさと機能が一致します。一段ずつ開けて何の料理が出てくるかと、この楽しみは何とも言えないものがあります。

 

 着るもので重ねると言えば、筆頭は平安時代の「十二単」ですね。日本の朝廷の伝統的な装束は、袿(うちぎ)と呼ばれる複数の衣を重ねる事が基本で、その色の組み合わせを「かさね」と呼んで十二単へと発展してきましたが、重ねすぎて重くなり、室町時代には重ねるのは五枚になり「五衣(いつつぎぬ)」となり女房装束として定着したようです。

 

 IKIJIでは、重ね着の提案も得意ですが、この夏は「紙一重」の心地よさを提案をします。大人気のIKIJIの和紙のTシャツに、この夏からポロシャツとボタンダウンシャツが加わり、シリーズ化予定です。これから迎える猛暑の日本の夏に最適なIKIJIの和紙シリーズ、この紙一重の心地よさをぜひ体感してください。

 

*ポロシャツとボタンダウンは、6月中の販売を予定しております。

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