IKIJIの流儀43-ギンガムな関係

 

 モノには上下があり縦と横もあり、それがバランス良く取れていると、美しさ、機能的、安心感などを人は感じるのです。社会や組織などでは、縦の関係は上下関係でもあり、横の関係は対等の関係とも言えます。どちらもやはりバランスが重要で、絶対服従のような上下関係や、横の繋がりがない孤立した関係などは望ましいものではありませんね。

 

 食卓を囲むという表現は今では一般的ですが、江戸時代までは一つのテーブルに皆で食事を摂るという風習はありませんでした。一人ひとり個別のお膳で頂くのが、日本独自の慣習でした。一つのテーブルに家族で食事をするようになったのは、明治以降の事でした。

 

 庶民のレストランでは縦横の関係はハッキリしておりません。それを表しているのがギンガムチェックのテーブルクロスです。本来ギンガムとはチェックの名前ではなく、綿織物の織り方の名称なのです。通常織物は経糸と横糸のバランスが64で織られ、縦横の関係がハッキリしておりますが、ギンガムは経糸と横糸がハーフ&ハーフの比率で織られ、縦横の関係が無いのです。スクエアとも呼ばれ、お互いの出会いが一緒という意味で、分かり易くする為に単色のチェックにし、出会いのテーブルクロスにしたのです。

 

 IKIJIはこの縦も横も上下も無い、平等で均等なギンガムチェックのシャツを通年着られる様にベーシックなシャツに仕立てました。勿論肌触りのいい80/2の綿100%で、憎い事に柄の大きさを大中小と変え、紺と紫と栗皮色のベストな3色展開です。このギンガムチェックのシャツを着ていると、思わぬ出会いが生まれるかもしれません。是非一度袖を通してみて下さい。

ギンガムチェックシャツ
¥14,300(with tax)

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