IKIJIの流儀67-シュリンクで身を固める

 お気に入りの服を洗って、乾いて着ようとしたら縮んで着られなくなった経験ありますよね。なったら、相当不快な思いをしますよね。殆どの場合一度縮んだ服は元には戻りません。しかし現在では今の多くの服は防縮加工と言って、通常の洗い方や干し方では縮まない様になっている生地もあります。おります。余程の強烈な乾燥機等に掛けなければ縮む事は余りありません。

 縮む事はシュリンクと呼ばれ、ビジネス用語等では縮小するとか萎縮するとか、ネガティブな表現で使用することもありますが、繊維の場合はシュリンクする事で圧縮する、つまり強固にする意味もあります。例えばピーコートやダッフルコート等に使用するメルトンというウール生地は、強制的に縮ませる縮絨という手法で、密度を高め丈夫で保温性に優れた生地に加工されております。

 今シーズンのIKIJIの一推し商品は、この強制的に生地を縮ませた、表に綿、裏にウールのニット素材。異なる素材同士の収縮率の違いで、表面に独特のシボというナチュラルな凹凸が出来上がり、表情豊かな軽くて暖かい他に類の無い編地になっていますが出来上がりました。これこそ今シーズンのIKIJIの意気込みのオリジナル商品です。

 デザインは秋口から真冬にかけて一番重宝なクルーネックと、アウター用にはワークジャケット、ウールのハイネック等に合わせたら、ちょっと位の寒さではコート要らず。色は最もベーシックな紺と生成で、女性の方にもお薦めの逸品です。この冬はシュリンク素材で身を固め、暖かくお過ごししてください。

 


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