心地よい和紙の服
今回のMAGAZINEでは和紙素材の魅力に迫っていきます。春夏と言えばリネンのイメージがありますが、実は和紙にも天然の機能がたくさん備わっています。
初めにご紹介するのはIKIJIの定番、和紙100%のTシャツ。近年セレクトショップなどで和紙のTシャツを目にする機会は多くなってきましたが、和紙100%のTシャツはまだまだ多くはありません。和紙を衣類用の生地にするのはたいへんな技術と時間が必要になるからです。
シート状の和紙を細くカットしていき糸を撚ります。
天日干しなどの工程を経てようやく和紙糸が完成します。この糸を使って生地を編み立てます。
和紙はリネンよりも柔らかく、シャリ感があります。さらには軽量・吸水・速乾・消臭効果・吸放湿といった多くの機能を持っています。汗をかいても蒸れないのでまさに春夏向けの素材と言えます。
注目していただきたいのが首元のリブです。和紙のTシャツはリブを作るのが難しく、身生地と同じ共地の衿が多いのですが、それだと伸縮性が乏しいため着脱がしにくい。その欠点をカバーするために身生地と同じ糸を使ってオリジナルで編み立てています。和紙糸は太さが均一ではないので適度な伸縮性と厚みを持たせることに苦労しました。
色は紺、白、墨黒の三色を製品染めでご用意しています。
「紙だと溶けてなくなりませんか?」という質問を多くいただきますがご自宅でも洗濯ができます。実は水に強い素材です。
続いてご紹介するのが和紙54%、リネン46%のブルゾンです。
春夏の人気素材二つが一つの生地として織られています。リネンが入ることでブルゾンに適したハリ感が生まれています。一見重そうに見えますが手に持つと驚くほど軽いです。
色は墨黒と黄唐茶の二色展開です。
おすすめのコーディネートは和紙Tシャツ×和紙ブルゾン。和紙素材の軽さと清涼感を存分に感じられます。
年々暑さが増していますが、この春夏はIKIJIの和紙ウェアでぜひ快適にお過ごし下さい。
リネン和紙ブルゾン