【特別企画】二宮五郎商店代表に聞く 革にかける情熱<前編>

IKIJIのメンバーにインタビューをする企画第2弾。今回は、革製品を作っている二宮五郎商店の二宮社長です。<前編><後編>にわたってお届けする<前編>は、IKIJIに参加することになったきっかけや仕事の上で大切にしていることなどをお届けします。

 

IKIJIプロジェクトマネージャー(以下近):今日はよろしくお願いします。IKIJIに参加することになった経緯を教えてください。

二宮社長(以下二):10年程前に、和の要素を商品に活かしたもの、日本らしくオリジナリティのあるものを作りたいと思っていたところに、IKIJIからオファーがあり、粋と心意気というコンセプトに考えがマッチしたのと数社で一つのブランドを作るところ、自分たちで直接売っていくというスタイルがいいと思い参加することにしたんだよね。

近:IKIJIの出来事の中で一番印象に残っているのは?

二:やっぱりPITTIだよね。1年中PITTIの為の商品、海外の人に認めてもらえる為の商品を考えて研究開発していたよね。トランクが壊れたり、荷物が出てこないとか色々事件が多かったのも印象に残っている一つだよね。

※PITTI UOMO:イタリア フィレンツェで年二回開催されるメンズファッション最大規模の展示会

近:PITTIでの経験が今につながっていますか?

二:ものづくりに生きているよね。その時の商品が、今も売れ筋になっているし。デザインを説明するということが何よりも大切だということも学んだよね。日本の文化の上に商品が成り立っていることとかを説明することが大切だよね。

 

近:仕事をする上で一番気を付けていることを教えてください。

二:妥協しないことだね。いい材料を使うのは当たり前なんだけど、それに合ったいい資材を使用しないとその商品の価値がなくなってしまう。そういうのが大事だよね。最近は、商品のサイクルをなるべく長持ちさせようとしているんだ。例えば、修理できるとか、長く愛用してもらう為に丁寧につくるとか。植物タンニンでなめして、最終的には土に還るとかを考えないとダメだよね。

近:二宮さんの名刺入れ、ペンケース、キーケースは、10年位ずっと愛用しています。いい感じにエイジングされてきてお気に入りです。

二:このファスナーがずっときれいなままなのもいいものを選んで使っているからなんだよね。こういうことを気を付けているよね。やっぱり長く使って欲しいから。

 

近:スタッフからの質問なんですが、革の魅力は何ですか?

二:革は動物だから皮膚に傷があって、その傷が動物の生き様みたいなのが革に表れていて、傷をみるとどんな生活をしていたかが分かる。囲われて育っている革は、キレイなんだよね。キレイだと生き様が分からないから、面白くないんだよね。ブッシュの中を走り回っている革は、傷だらけなんだけど、生活とか生き様が見えるからあえて使って何とか商品にしようとしているんだ。触った感触も動物ごとに違うから、それが面白い、魅力だよね。

 

近:今後どんなことに挑戦していきたいですか?

二:自分たちの作りたいものを作るだけではなく、その時代に合わせた商品を作って行くことが使命だと思っているよね。特にこのコロナになってから、生活スタイルが変わってきている中で、どんな商品を提案できるのかを常に考えているんだ。SDGsの中にある「作る責任・使う責任」を考えたものづくりを進めて行きたいよね。

近:今日はありがとうございました。

 

<後編>では、二宮五郎商店の3大製品である、ホーウィン・風琴マチ・カワオリガミについて詳しく語っていただきます。お楽しみに!