IKIJIの流儀32-師走は、ぼたん鍋

江戸の長屋は夏こそ涼しいですが、冬の寒さには無防備な住まいです。なにしろ紙の障子に薄い壁では網戸と一緒で、暖房といえば火鉢くらいしかありませんでしたので、五体顔と思えば寒くなし、と気合で乗り切るのでした。しかし気合だけでは無理なので、江戸っ子は冬になると、先ずはべったら漬をひときれ頬張り、今年はなんの鍋で冬を越そうかと考えるのでした。

 

十二月十三日は「煤払い」、江戸の大掃除の日です。皆で家中きれいにして銭湯に行って家で夕餉を囲むのは「鍋料理」でした。冬の鍋は一般的には「あんこう鍋」でしたが、この日は「鯨の鍋」が多かったようです。煤払いの夜は鯨を食べるのがしきたりでした。肉料理は一般的ではなかったですが、「さくら鍋(馬肉)」「もみじ鍋(鹿肉)」と言って食べていたようです。

 

江戸っ子も特別な時は、「ぼたん鍋」と言って猪肉の鮮やかな赤身と白い脂身から、牡丹の花を連想した「ぼたん鍋」を食べていたようです。ここ両国にも十代続く有名なしし鍋のお店があります、冬には美しい牡丹の花とぼたん鍋が無いと江戸の寒い冬は越せないようです。しかしIKIJIではこの冬をなんと「ボタン」無しで過ごせる、素晴らしく温かいコートを作成しました。

 

素材は縮絨されたウール100%で、目の詰まった若干伸縮性がある生地です。これをボタン無しの羽織るスタイルで、ベルトで留めるラップアラウンドコートに仕立てました。襟はウールのリブニットのショールカラーで襟を立てるとマフラーも要らない温かさです。裏なしの一枚仕立て縫い目はIKIJIの得意技である縫い目をフラットに仕立てるTPSの縫製です。ビジネスの場でもカジュアルな装いにもピッタリのコートです。新年を迎える前にこのコートをお奨めいたします。

 

 

TPS縫製コート
¥90,000