IKIJIの流儀31-三の酉

 江戸時代の支払いの基本はツケ払いで、盆暮勘定と言って年に二回の支払いで、暮の勘定は必ず支払う一年の総決算でした。年の瀬とは江戸時代の庶民にとって、年を越すことは一苦労で、これを越えなければ死をも待っている川のながれの早い“瀬”に喩えて、年末を年の瀬と呼ぶようになったようです。年末のひとつの江戸の行事が十一月にある「酉の市」。一年の感謝と迎える年の招福を願って行われます。

 

          春を待つ ことのはじめや 酉の市

 

 この酉の市は、十二支の干支の酉の日に催されるので、十一月の一ヶ月に酉の日が二日であれば、一の酉と二の酉で三日あれば最後が三の酉になります。今年は三の酉までありますが、コロナ禍で入場が制限されてしまっております。酉の市には「縁起熊手」を売る露店が立ち並び、この熊手は福を「掻き込む」から「かっこめ」と呼ばれております。

 

 生地も織ったままでなく、表面を掻き込むことで起毛して柔らかく、そして滑らかにする場合があります。英語ではビーバー加工と呼ばれ、特にカシミヤ等のソフトな糸質に効果があります。IKIJIでは今シーズンはベーシックなネイビーとキャメルカラーで、カシミヤビーバーの素材で、ステンカラーコートとブルゾン、そしてワークパンツの三型を展開しています。

 

 十一月のお奨めは、コートよりもブルゾンとワークパンツです。上下で揃えスーツ的に着こなすもよし、ブルゾンをデニムやイージーパンツに合わせるのもよし、単品パンツでパーカーや長袖ポロ等と合わせるもよしの、この様に三通りの着こなしが出来る優れものです。今年の酉の市は、十四日が二の酉、二十六日が三の酉です。この三通りの着こなしが出来るカシミヤビーバー素材のブルゾンとワークパンツで決めて酉の市へ行くのは如何でしょうか。

カシミヤ混ビーバー コート
¥98,000
カシミヤ混ビーバー ブルゾン
¥54,000
カシミヤ混ビーバー ワークパンツ
¥45,000