IKIJIの流儀8 - 紺屋の白袴とウィンブルドン

今年も7月1日からテニスのウィンブルドンが始まります、日本選手への期待も大い
に高まりますね。ウィンブルドンのカラーと言えば、あのブリティシュグリーンですね。そしてコートもここならではの緑の芝のコートで、何よりも4大大会で唯一選手のウェアが白と定められております。この緑と白のコンビネーションは、あの白熱の戦いのセンターコートに映えるものですね。


 では何故、ウィンブルドンでは白のウェアを着なければ成らないのか?それはその歴史からひも解くとしましょう。このテニスは歴史が古く紀元前のエジプトに原形があるようですが、現代の元は中世のフランスの貴族たちが宮殿の回廊で手のひらでボールを打ち返すゲームから、ラケットを使用して野外のコートでプレイするようになりました。このコート(COURT)はその発祥の宮殿や中庭の意味から付けられました。


つまり元々は貴族のお遊びからで、外のコートでプレイする時もボールを打ち返す
ラリーを楽しむのが基本で、サービスエースとかスマッシュ等はせずに、優雅にダンスを続けるが如く華麗に打ち返し続け、ミスした方が負けというゲームでした。その為にあえて男性は白のフランネルの長ズボンで、女性は踝までの白のロングスカートで、倒れたり転んだりしたら直ぐに汚れが目立つような装いをしたのです。その思想を受け継いでいるのが、ウィンブルドンなのです。


それと同じ考えが日本にもありました。「紺屋の白袴」です。これは藍染の染屋の
人間なのに染める前の晒しの袴を穿いている。つまり他人のためばかり働いて自分の事には手を掛ける暇がないたとえとして、よく使われておりますが、実はこれは染屋の職人が、紺の染料が仕事中に自分の袴に一滴も付かないように、華麗に作業するという職人のプライドを表す言葉でもあるのです。ウィンブルドンの選手も紺屋の職人も白い装いは自身のプライドのしるしなのです。IKIJIの白いポロシャツは、そんな日本の職人の意気と粋を継承しているものなのです。