IKIJIの流儀1 - 宵越しの金を持たない

江戸の文化とは、今までの公家文化や武家文化とは違い、初めての町民文化の発祥でした、その町民文化を一言で言い表すのは難しいですが、あえて言えば(宵越しの金は持たない)ではないでしょうか。これは単純にその日の稼ぎはその日中に使うという意味だけではなく、身の丈に合った生活をするという意味でもあったと思います。モノを所有する揃える為に借金をしてでもモノを所有して豊かさを得るという生活感の真逆が、江戸の町民文化だったのです。


現代でもモノを所有することで豊かさを求める人は多いですが、ブランド品だからセールで安かったからなど、必要のないもの、使わずじまいのモノまで身の回りに増え、今は本当に必要なモノ、日々使うモノだけにしようとするライフスタイルに移りつつあり、多くの人たちは、物質の豊かさの文化よりも精神的な豊かさを求める生活感になっております。そのライフスタイルの代表的な言葉が、LESS IS MOREだと思います。


 モノが少ない方が、心や人生が豊かになるよ!という考え方ですね。この少ないということが大事で、身の回りのモノを出来るだけ少なくすると、それぞれに使う用途に適したモノだけを活用するようになる。無駄なモノを排除して必要なモノを活かした生活こそがモノからの豊かさを感じとれる。宵越しの金を持たないとは、つまりLESS IS MOREの考えと一致するのです。江戸の町民文化と西洋のミニマリズムとは相通じるものがあったのです。


江戸の町民文化は日本で初めての都市型市民が作り上げた文化で、洗練されたセンスを持っていた江戸っ子こそ世界に通用する日本初のコスモポリタンだったのです。その町民文化を継承して現代の世界に通用するコスモポリタンブランドがIKIJIなのです。お洒落というよりも、イキだね!と呼びたいスタイル、フランスのCHICに対する江戸のIKIなのです。