IKIJIの流儀10 - 江戸の花火

江戸の花火と言えば、それは日本最古と言われている、隅田川花火大会です
よね。今年も7月27日の土曜日に開催されます。元々は享保18年(1733
年)の「両国川開きの水神祭」に河川航行の安全祈願や水死人の霊を弔う意味で
、舟から花火を打ち上げたのが始まりのようですから、286年前からなので
すね。この当時の花火は今のような夜空に大輪の花が咲くような花火ではなく
、のろしを上げるロケット弾のような花火でした。


 江戸の人たちは花火が大好きでしたが、それまでの花火は手持ち吹き出しタ
イプで、主に男の遊びのひとつでした。その花火を女性や子供が楽しめるよう
に開発したのが、今も残る「線香花火」でした。元々は上方で芸者と遊び時に
、香炉に挿して時間を計測する「芸者線香」から改良されて線香花火が出来た
ようで、火遊びとはこのあたりからも始まったのかもしれませんね?


 上方の線香花火に対して、江戸が考案開発されたのが、「長手牡丹」と呼ば
れる今も通常私達が手にしているタイプです。この線香花火、ご存知のように
火をつけてから火玉が落ちるまでに4つの変化があります。1、「牡丹」ジリ
ジリと玉が牡丹のように膨らむ、2、「松葉」松葉の様にパチパチと火花が散
る、3、「柳」火花が柳の枝のように大きく広がる。4、「散り菊」ジンジン
と音を立てて細い火花が菊の花のように見える。


 この4つの変化の起承転結が、江戸の庶民から四季のようであり人生と重ね
て例えられ、その変化を占うかのように楽しんだようです。今でも老若男女に
楽しまれている所以ではないでしょうか?さぁ、今年の花火大会には、何を着
て行きましょうか?そして夏休み等で家族で楽しむ花火には、是非とも江戸庶
民が愛した線香花火をお忘れなく!そして、くれぐれも花火の始末には気を付
けましょう。